東京オペラシティアートギャラリーにて1月16日より開催されるセシル・バルモンドの個展内覧会に行ってきました。バルモンドさんは、エンジニアリングの枠を越えて、伊東豊雄、レム・コールハース、アルヴァロ・シザをはじめとする多くの建築家と協働してプロジェクトを手掛けている構造デザイナーです。
「今回の展示のエレメントは二つあり、一つは自然の中に見られるエレメント、もう一つは私自身のエレメントです。展示のテーマは自然の中にある隠れた秩序です。自然はもともと素晴らしくデザインされており、優れた仕組みを持っているものは良い形を持っていると考えます。」と話すバルモンドさん。
部屋の奥でバナーはアクリルプレートに姿を替え、幾何学模様や数学的な成り立ちを図解しています。
"Reciprocal Grid" (レシプロカル・グリッド)。
"H_edge" (ヘッジ)。立体的なヴォイド。
ステンレスのチェーンはこのような治具に固定され強い力で引っ張り、1mmほど伸びたところでアルミプレートをはめ込み、4面の柱ができあがります。これを1ユニットにし組み上げていったそうです。(ギャラリー5にて展示)
"H_edge"の中でポーズを取ってくださったバルモンドさん。「ギャラリー2は通り抜けながら感じて欲しい。まず洞窟、それから川、岩、最後に雨(映像のこと)。自然の中に見られるエレメントを私自身のエレメントで表現しました。」
「エレメント」構造デザイナー セシル・バルモンドの世界
会 期:2010年1月16日[土]〜 3月22日[月・祝]
会 場:東京オペラシティアートギャラリー
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