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29 10月, 2010

グエナル・ニコラによる会場デザインの「TOKYO DESIGNERS WEEK 2010」

本日開幕した「TDW 2010」。グエナエル・ニコラによるデザイン・ディレクションの神宮外苑メイン会場に行ってきました。


新しく生まれ変わったTDWは今年テーマカラーをGREENからBLUEへ。

会場だけでなく何カ所ものブースを手掛けたニコラさんにガイドツアーをしていただきました。
「GREENがテーマでは"エコ・環境"のイメージが強すぎて自由度が狭い。今回ブルーにしたのはそれらにデザインやテクノロジー、先進性をテーマに盛り込みたかったため。まだ十分ではないが、来年にはもっと面白くしたい。」とすでに次をイメージされていた。

会場の真ん中にはドーム、その周囲には学生達の作品。「これからのデザインを担う学生達の作品を中心にし、そこから放射状に会場が広がるようにレイアウトした」とニコラさん。

メインの巨大なテントに入るとまず、ニコラさんデザインのLIXILとコクヨのブースが左右に。

コクヨブースはステーショナリーをイメージ。

ノートから家具までを手掛けるコクヨを象徴化したディスプレイ。

中にはニコラさんの娘さんが描いたイラストもあるので探してみてください。

LIXILのブース。エントランスにはブランドロゴの"X"がモチーフのオブジェ。なぜか自然に吸い込まれていく。

不思議な空間は実際に会場で体験してみてください。

テントの中程にあるニコラさんによる「TERASU BAR」。トライテラスのLED照明を使い期間限定ではもったいないくらいの空間。



"TERASU BAR" の横にある "FRENCH TOUCH"。「フランスの一般的な部屋のように仕上げた」。

ここからは一転暗いエリアに。"DESIGNER OF THE YEAR" と "ARTIST OF THE YEAR" のブースは、両側が半円状のスクリーンになっており、動きのあるビジュアル空間に。

アワードトロフィーもニコラさんデザイン。不思議な液体が封入されている。「手にしたときにサプライズがあるようにしました」。

テントの一番奥はアート作品を展示する "Jalapagos" 。デザインイベントにアートも展示することで「デザインとアートをコネクションさせる。そこからお互いに刺激を得て新しいものを生みだすきっかけになって欲しい。」


ニコラさんオススメの作品をいくつか紹介。
"TEAMLAB HANGER" 。ハンガーを持ち上げるとモニターにその服を着たモデルさんの写真がスライドショー表示される。客がどの位の時間その商品を手にしていたかなどのデータ収集もできる。

"彫付(ほりつけ)"。通常絵付けで描いてある模様や図柄が、彫り込んである焼き物。そのため光を当てると透けて図柄が浮かび上がってくる。

LED STAND  "板」(はん)"。写真で見えるように、所定の部位をなでると光の強さが調整できる。下から上になでると、明るく。逆に上から下になでると暗くなる。またトンっとタップすると3段階に調光できる。

グエナエル・ニコラさん。「会場の全体をデザインするだけ、ということもできました。しかし今回多くのブースを手掛けたのは、画一的でフラットで印象の薄いイベントにならないように、たくさんのアイデアを表現したかったから。エントランスのコクヨとLIXILのブース、中盤のTERASU BAR、最後のDESIGNER & ARTIST OF THE YEARとJalapagosの3エリアで来場者のテンションを上げるようにした。日本のデザインイベントをもっと刺激的でテンションの高いものに、今年を始まりの年にしたい。」

【TOKYO DESIGNERS WEEK 2010】
10月29日〜11月3日

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