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08 4月, 2011

エマニュエル・ムホーによる「巣鴨信用金庫 志村支店」

3月18日にオープンした、エマニュエル・ムホー(emmanuelle moureaux architecture + design)による「巣鴨信用金庫 志村支店」。閉店後特別に行われたプレス対象の内覧会に行ってきました。場所は三田線志村坂上駅より数分の中山道沿い。
"Sugamo Shinkin Bank / Shimura Branch"


敷地面積763m2、建築面積399m2、S造3階建ての建て替え。エマニュエルさんは巣鴨信金の新座支店、常盤台支店に続き3店舗目のデザイン・設計を担当。

テーマは「虹のミルフィーユ」。建物からせり出したファサードは12色に塗装されたアルミパネル。



エントランスを入り、見上げるとぽっかりと楕円の吹き抜けが。

足元を見ると吹き抜けから差し込んだ光のように、ウッドデッキに色の違う木がはめ込んであります。


入って右にはカラフルな椅子が並ぶオープンスペース。

天井にはまた大きな楕円の吹き抜け。そこにはぽっかりと青空が見えている。 吹き抜けは計3つ。


天井、壁、ガラスにはたんぽぽの綿毛。
「ヨーロッパでは昔から願い事を唱えながら綿毛を吹く習慣があります。たんぽぽの綿毛に願いを込めてそっとひと吹き」 とフランス人のエマニュエルさん


2階廊下。

2階食堂。普段はパーティションで仕切られ、奥は会議室に。

奥の会議室側から。 楕円の吹き抜けに合わせるためアールが異なり、さらに上下にテーパーのついた合わせガラスは1枚ずつ手作業で曲げたそうだ。


"ミルフィーユ"の隙間。

3階は更衣室と屋上。壁を支える鉄骨が組んであります。
1階から吹き抜けを見上げたとき、この鉄骨が絶対に見えないように(=空だけが見えるように) 吹き抜けの位置や角度をシビアに検討したそうです。

防火や周辺のマンションからの落下物、さらには防犯のために水平開閉のシャッターが設置されており、営業時間外には閉めるそうだ。

夜には層の間に設置されたLEDによりライトアップが可能。


エマニュエル・ムホーさん。「初めて現場を見たとき、交通量の多い中山道、雑多に並ぶ周辺の建物でとても落ち着かないと感じました。そこで虹のようなファサードで人々を迎え、中に入ると宙を舞う綿毛、ぽっかりと楕円に切り抜かれた空を見上げてもらえば、きっとリフレッシュできると考えました。」


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