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18 4月, 2011

川辺直哉による「品川の集合住宅A」

川辺直哉建築設計事務所による「品川の集合住宅A」(LUMIER南品川A) の見学会に行ってきました。京浜急行 新馬場駅より3分の第一京浜に面した場所。


敷地面積181m2、建築面積141m2、延床面積820m2、鉄骨造地上10階建て。

中央が今回竣工した 「品川の集合住宅A」。その左下の3階建てが1年前、先に竣工した「品川の集合住宅B」でオーナーは同じ。
ご覧のように2棟の間で建物の高さがくっきり分かれているが、「A」から右が第一京浜に面した商業地域で、「B」から左が住居地域になるため。

路地側から見る。この場所は以前2m幅の道を挟んで戦後からの住宅が密集していたそうで、今回それを4mに拡幅。

そして残る周囲の住宅との関係に配慮し、庇の高さが合うように3階からセットバック。7階でさらに圧迫感を出さないようにセットバック。また2階部分までと、第一京浜に面した側をグレーにすることで地面との色の差をなくし主張を弱めている。
入居者にとっては下層ほど窓が小さくなっており、周囲からの視線がコントロールされている。

エントランスはダークにすることで、外界から一度リセットするような効果を演出。

2階、38m2のワンルーム。


4階、34m2のワンルーム。

6階は非賃貸の2LDK。柱が出てしまうので、奥のキッチンに近い側をダイニング、手前をリビングとして使えるようにレイアウト。



7階から10階はワンフロアに55m2の1LDK。

南側はパノラマの景色。


中央左の扉はクローゼット、右の壁の裏がキッチン。参考までに7~10階までの家賃は19万円前後で、現在入居者募集中とのこと。(プリズミック)

10階から西側のパノラマ写真。

「品川の集合住宅B」をAの4階より見る。道路より少し持ち上げ、こちらもセットバックし周囲への圧迫感を軽減している。



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