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06 12月, 2011

直井建築設計による「対のいえ」

直井建築設計 (Katsutoshi + Noriko Naoi/Naoi Architecture & Design Office) による東京杉並区「対のいえ」のオープンハウスに行ってきました。

敷地面積136m2、建築面積63m2、延床面積114m2。木造2階建て。建て替えによる家族3人で住まう住宅です。「対」とは左右二つヴォリュームを一つの屋根で覆った一対の建物。

ステップを上がり約4mのウリン材のアプローチデッキ。出迎えてくれる植栽はウィローオーク。

アプローチデッキから続くように2棟の間は半屋外的な印象に。

エントランスから右は主寝室、奥は水回り。収納の左側には子供室があります。

子供室。こちら北西の角に庭とデッキがあり、アズキナシが植えられています。


アプローチからのデッキで始まり、間を通って踊り場で左に曲がり、また奥のデッキに連続するかたちです。 床は燻製のメープル材で、部屋中がメープルシロップの香りに包まれていました。


浴室には小窓が開けられており、庭を眺めることもできます。

2階へ。

1階に見えた収納はそのまま垂直に2階まで繋がっています。天井は "間(あいだ)" 部分を強調するように梁が表しの仕上げに。

DK。左奥はフリースペース。床はナラ材。

フリースペースから。右はリビング。中央の奥、もう一部屋はスタディールーム。

ダイニングテーブルはキッチンの左に連続するように設置予定。

二段上がったリビングは (珍しい) 畳敷き。"こたつ+座椅子" かなと思いましたがソファーが置かれるそうです。開口部の左右には引き戸があり締め切ることもでき、客間としても使う予定だとか。

直井さんがお気に入りだというアングル。

反対から。

先ほどの引き戸を閉めるとこのような感じに。2枚の合わせ目が分からない丁寧な仕事。

施主の奥さまは建て替えに備え何年も前から「こうしたい」というメモをノートに沢山書きためていたので、キッチンの使い勝手や、沢山ある収納も全て使いかたのイメージができあがっているそうです。


「軽井沢に別荘をお持ちの施主は住居である東京にも別荘のイメージを持ってこられたら、と望みました。そこで家の中に外のような空間を計画しましたが、あまりにも "外" にはせず、現実的な住空間としての利便性や、開放感とプライバシーのバランスをみながらデザインを進めました。」と直井克敏さんと、徳子さん。

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