この住宅は、3つほどの敷地がくっついたような、不思議な形の変形地に建つ住まいです。敷地面積166.53㎡、建築面積62.57㎡、延床面積109.05㎡の木造建築。屋根はガルバニウム合板、外壁はサイディング無塗装。
玄関を入るとまず吹き抜けの土間があり、2階から光が入り込んで明るく気持ちの良い空間となっています。
この玄関土間は自転車置き場等のスペースにも使われるそうなので、通常の玄関に比べると十分に広く取ってあります。ドアーの隣には郵便受け。木製の可愛らしいポスト。
家族構成は30代のご夫婦。将来お一人のお子さんをご予定。どちらも遠方出身のため、どちらかのご両親が尋ねられた際に滞在出来るようにと和室を作られました。曲がった敷地をを利用して、玄関を挟んだ左側には和室を配置。このように配置することで住まいとの良い距離感が出来、母屋と離れのような関係が出来上がったと説明して下さいました。
玄関土間から右側にはキッチンとリビングがあり、その奥には小さなお庭を望めるようにと縁側がリビングの床の高さと同じ位置に配置。
左側壁にはパントリー、トイレ、風呂場を設置。天井のルーバー間に照明が仕込んであり、光が漏れるように設計されていました。
キッチンの右側の壁は全て引き戸になっており、そのほとんどが収納スペース。
その引き戸の中には2階へ続く階段が隠されていました。
階段の横には四角い小さな照明がさりげなく灯っていました。見上げると構造体でもあるルーバーが階段のリズムと同様に連続して見えます。
階段を上りきると、建築自体が「く」の字に曲がっていることに更によく気がつきます。
廊下を進むとそこには子供部屋がありました。
子供部屋からは1階の土間とキッチンが覗けるようになっています。
藤原・室さんの建築には、それぞれの部屋に内に向かって開いている窓があり、家族同士がコミュニケーション出来るような、楽しい空間を作り出しているようでした。
こちらは子供部屋の窓から見た2階の主寝室。
主寝室へ抜ける廊下。写真右側にはクローゼット。
主寝室
細かいスパンのルーバーによって、主寝室には木漏れ日のような柔らかい光が入ってきます。
主寝室の奥には、隠し部屋のような空間が。強化ガラス床からは階段が覗けます。ここの空間は書斎になるそうです。
右:室さん、左:藤原さん
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