谷尻誠+竹内雅貴(Suppose Design Office)による事務所兼住宅「上原の家」のオープンハウスに行ってきました。場所は東京・渋谷区。
デザインは施主である小林弘和+山田春奈/Spreadとコラボレーションした。
ファサードの仕上げはモルタルをスタイロでこすり、コテで軽く均した。(プラス防水塗装)
玄関は鋭角な三角の開口に、木サッシュの引戸が内側に納まる。
中に入ると台形(ほぼ三角形)の吹き抜け空間。4段分掘り下げた地階の左側が施主のスタジオ(事務所)。
外観を見て開口が少ないので中はどうなっているのかと思ったが、そのまま光量の少ない空間になっていた。その理由と壁が多いことを聞くとギャラリーとして使うとのことだった。
「以前から自分たちの作品を飾るスペースがないことにフラストレーションを感じていた。」と施主の山田さん。
スタジオ。RC部と木造部の境に段差を設け、デザインした作品や小物が並べられるようになっている。
まず最初に展示された作品は神宮巨樹さんによる施工中の本物件と、
何か全く分からなからず岩塩の写真?と思ったら、敷地の地下から出てきた昔の上水土管。撮影は山崎彩央さん。
1階から。
1階DK。床はラワン合板、キッチンはラーチ合板で造作されている。キッチンの右側にトイレと収納。その上は収納用のロフトスペース。
キッチンから。建物の中心を垂直に貫く壁は耐力壁で、これにより空間を間仕切り、かつギャラリーとしての壁面を増やしている。
壁や天井は特注色のライトグレー。1ヶ月ほど前、40人ほどが参加してペイントワークショップというかたちで塗装したそうだ。
2階へ。吹き抜けの3辺を回るように登っていく。
2階。「リビングかな?どうしようかな?」「バルコニーがあるのがいいでしょ」と角を指さす施主の小林さん。
室内にありながらあえて “バルコニー” とのこと。猫が二匹いるそうなのでここが居場所になりそうだ。
“バルコニー” から見下ろした “中庭” 。
3階。階段を挟んで反対側にも居室。どのように使うかは住みながら決めていくそうだ。
3Dの仕事をする建築家、2Dの仕事をするグラフィックデザイナーがミーティングを重ね、互いにアイデアを出し合いながら進めたという今回。沢山の居場所は “何用” とははっきりさせずに出来上がった。
屋上。周辺より頭ひとつ出る(約12m)この建物はとても見晴らしがいい。
「事務所と住居のシーンを切り替えられるよう、中庭のような吹き抜けと、沢山の居場所を設けました。」「今回のように異業種の方とのコラボレーションは思いもしない化学反応が生まれ楽しく設計できました。特に外観は普段自分たちからはないようなデザインになりました。」と谷尻誠さん。
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