11月4日から開催の「新しい建築の楽しさ 2015:前期」に行ってきました。会場は東京・京橋のAGC studio。
4回目の今年は前期展に浜田晶則、中川エリカ、ツバメアーキテクツ、細海拓也、萬代基介、仲建築設計スタジオ。
後期展に畝森泰行、青木弘司、吉村靖孝、弥田俊男、中山英之+Ido Avissar、永山祐子の計12組の若手建築家が参加する。
企画は中崎隆司。
今回は山田紗子が担当。展示台の高さを1.3mと高めに設定し、来場者が目線の高さで模型を見られるようにした。
神奈川県綾瀬市の基板工場の増床計画。
〈ライゾマティクス 新オフィス移転計画〉 中川エリカ
テーマは「様々な個性が集まっていること自体が面白い状態をつくる」。
RC造9階建ての1階にある倉庫空間で、大きな柱が林立する躯体と天井高を活かして「ビッグテーブル」と表現した木造の中2階を幾つも配置。プログラムでゾーニングするのではなく、働く人が運用しながら自分たちの場所にしていく。
取材したこの日は会場2階でデザインフォーラムが開催された。
中川エリカさん。
「オフィスの引越後伺うと、私の予想もしない使い方をされていて、正に自分たちの場所を作っていっていただいていました。」
〈ローライフカフェ〉 山道拓人+千葉元生+西川日満里/ツバメアーキテクツ
銀座にある、ローフード(火や油を使用しない)に特化した料理教室とカフェの複合空間。
〈Housing Complex Niigata Ⅱ〉 細海拓也
新潟市の9階建て集合住宅の計画。
細海拓也さん。
「提案段階ですが、集まって住む新しい試みだと思います。隙間の共用部がどんな使い方をされるのか自律を目指す建築です。」
宮城県石巻市に計画中の漁師のための番屋(作業場兼休憩所)。
萬代基介さん。
「まだまだ津波の爪痕が残る場所で、道路もないし、敷地の境界も曖昧な場所ですが漁師さん達は自活を始めています。」
〈 “小さな経済” の住宅群〉 仲俊治+宇野悠里/仲建築設計スタジオ
1階に工房と2住戸の賃貸、2階にオーナーの住居と事務所を配したプロジェクト。
展示台は配管用の真ちゅう製パイプとコネクターが用いられ、模型によってフレキシブルに対応できる。
「金色の背の高い展示台は遠くから見るときらきらと輝き不思議な存在感を放ちながらも、中に入ると存在感が薄れ透明度が増すような、環境的なものとなることを期待しています。」と山田紗子さん。
展示台の下にはAGC旭硝子の新商品 “グラシーン” が使われ、透明なガラスでありながらプロジェクターの映像を映し出すことができる。
(特別に会場の照明を落として撮影させていただきました)
【新しい建築の楽しさ2015】
前期:2015年11月4日 ~ 12月25日
後期:2016年1月5日 ~ 2月27日
会場:AGC studio(東京都中央区京橋2-5-18 京橋創生館)
【新しい建築の楽しさ2015】
前期:2015年11月4日 ~ 12月25日
後期:2016年1月5日 ~ 2月27日
会場:AGC studio(東京都中央区京橋2-5-18 京橋創生館)
11/9、12/3、1/14、2/18に建築家3組ずつによるデザインフォーラム有
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