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01 12月, 2015

イタリアの国際建築賞「デダロ・ミノッセ」日本巡回展 レポート

イタリアの国際建築賞「デダロ・ミノッセ」日本初となる巡回展が、横浜ランドマークタワーで開催中だ。
主催はALA-ASSOARCHITETTI、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、イタリア文化会館。

デダロ・ミノッセは、北イタリアのヴィツェンツァで1997年に設立された国際建築賞で、「優れた建築には良き発注者と素晴らしい建築家の双方の存在が必要である」という理念のもと、選ばれた作品には建築家だけでなく発注者にも賞が授与されるという世界でも類稀な賞である。
ギリシア神話に登場する建築家ダイダロス(伊・デダロ)とそのクライアントのミノス(同・ミノッセ)に由来する。

本展では、2013-2014年度の大賞の4作品をはじめ特別賞の8作品、佳作の12作品と優秀作を含め計82作品を見ることが出来る。

窪田勝文の〈くらさこ保育園〉。

 賞は、現在世界の国々で様々な建築主(政府、個人、企業、財団等)によって、どのような建築がなされているかという広義の概要を知らせるという意義があるそうだ。


大賞の4作品


その中のひとつを日本からエマニュエル・ムホー巣鴨信用金庫シリーズで受賞している。

受賞作品だけでなく、応募に興味がある人には参考になりそうな賞に関するデータも公開されている。
「受賞した建築主の国籍」=39%がイタリアだが日本も14%と高い。
「受賞作品のカテゴリー」=トップは公共建築で33%、そして住宅26%、複合施設12%と続く。

賞のハイライトは受賞した建築主と建築家とで出席する表彰式。世界遺産であるヴィチェンツァにあるパラディオ設計のテアトロ・オリンピコで開催される。
※厳かな雰囲気は会場の映像でご覧ください。


受賞作品集(1000円)も購入することができる。

会場の奥では、北川原温が建築プロデューサーを担当したミラノ万博日本館のパネル展示や、カッシーナとアルフレックスのインテリア展示などもあり、デダロ・ミノッセ建築賞 日本巡回展を含めた"イタリアを楽しめる展示会"という位置づけだ。




12月11日には、イタリア文化会館 東京で「原点から思考する」と題したデダロ・ミノッセ建築賞講演が開催される。講演者は、窪田勝文、前田圭介、岡田哲史、マルチェッラ・ガッビアーニ。

【第1回 デダロ・ミノッセ建築賞 日本巡回展】
会期:2015年11月27日(金)~12月13日(日)
会場:ASJ YOKOHAMA CELL(横浜ランドマークタワー31F)
詳細:http://www.asj-net.com/events/dedalo_minosse.php




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