路地から引き込まれた私道の先にアプローチが延び、手前にはバイクガレージとその前に駐車スペース。
施主は東京で仕事をしており、今は週末住宅としての利用だが、じきリタイアした後の終の棲家として建てた。
ガレージの脇から斜面に降りられる。様々な植物が植わるが週末毎にまだまだ手入れを行っている。
玄関は開き戸の内側には簾戸(網戸)が付く。
150角の大黒柱と天井を支える十字に延びた梁がアイキャッチになる。犬も一緒なので床は傷まないよう木調のタイルを選んだ。
部屋の中央には薪ストーブ。軽井沢にも別荘がある施主は、森から切り出した薪を冬に備えて運んでくるそうだ。
南西面には2階、1階共にバルコニーを設えた。
バルコニーから連続するメインバルコニー。敷地は元々雑木林のようになっていて、カシやシイの大木も何本か生えていたが1本だけ切り、残った大木を避けるように計画された。
このケヤキは夏場格好の木陰を作ってくれる。
バルコニーの杉材は耐久性(保存薬剤を加圧注入)は保ちつつ、経年変化によって環境に馴染んでいく様子も楽しめる。
1階へ。北側の窪んだ階段室の上にはトップライトを設けた。
1階からの見上げ。手摺の裏に照明が仕込まれていた。
1階には筆者の背後に水回りとエレベーター、前方左にご主人の寝室、奥さまの寝室、客間、トイレと続く。
客間は和室。
落ち着いた雰囲気の縁側が設えてある。
バルコニーは強風に耐えられるよう鉄骨造で、建物とは接触していない。
畑中弘さん(右)と桂野谷寿子さん、施主夫妻とは友人関係。
「大きな木をできるだけ残すため計画も施工も苦労しました。活動的なご夫婦の終の棲家として穏やかでありながら、アクティビティを楽しめるような住まいです。また省エネでランニングコストを減らしたパッシブハウス基準を目指しました。」
「大きな木をできるだけ残すため計画も施工も苦労しました。活動的なご夫婦の終の棲家として穏やかでありながら、アクティビティを楽しめるような住まいです。また省エネでランニングコストを減らしたパッシブハウス基準を目指しました。」
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