エマニュエル・ムホー (Emmanuelle Moureaux Architecture + Design) による巣鴨信用金庫 中青木支店を見学してきました。場所は埼玉県の西川口駅から車で5分程の青木中央交差点の角。
エマニュエルさんが手掛ける巣鴨信金は5店舗目で、建築設計全てを手掛けるのは4店舗目。
>>江古田支店、>>志村支店、>>常盤台支店
毎回とにかく目を引くのがファサードだ。今回のテーマは「Rainbow Melody」、街に色を還元し地元の人や行き交う人を楽しくさせる。
1辺1,500mmのキューブが奥行きと色を変えながら「虹のメロディー」を奏でている。
ファサードには1階から3階まで12の庭があり様々な木や草花が植わり、中にはオリーブやシマトネリコなどある程度大きくなる木も。
建物は敷地一杯ではなく、セットバックさせオープンデッキスペースとベンチまで設けてある。
エントランスの直ぐにはATM。
そしてカフェ、ではなく待合スペース。常に巣鴨信金から求められているテーマは「1秒でも長く居たくなる信用金庫」。
外部に見えた庭は内部にも入ってきている。季節の花に植え替えられるのでいつ来ても楽しめる。
銀行と言えば、カウンターと対峙し防犯カメラが沢山あり少なからず緊張感に包まれるため、用が済めば早く引き上げたくなるものだが、エマニュエルさんの手掛ける巣鴨信金は用もないのに休憩を取りに来る方もいるという。
2階には融資カウンターや、オフィス、会議室、食堂など。職員20人程の一支店に食堂があるのも巣鴨信金の特徴で、ホスピタリティは客だけでなく、職員に対しても働きやすい環境として提供されている。
2階からも庭越しに外が望める。ちなみに中青木支店は、通りの向こうに立つグレーのビルにテナントとして入居していたがこちらに新築移転した。
「敷地は県道と市道が交差する角にあり、常に四方から車や人が行き来する状況を特徴として捉え、人々が動くことで見え方が刻々と変化するリズミカルなファサードに仕上げました。また晴れた日には木漏れ日が内部に優しく差し込む落ち着いた雰囲気にしました。」とエマニュエル・ムホーさん。
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