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28 6月, 2013

堀部直子+Horibe Associates architect's office による「深井の家」

堀部直子+Horibe Associates architect's office による「深井の家」の内覧会に行ってきました。


建築面積83.63㎡、延床面積139.24㎡、木造2階建て

リビング/ダイニングから床を延長し、ベランダのような縁側のような空間を。袖壁は視界を隠す役割と準防火地域であるため。
(*建築基準法 第62条  2. 準防火地域内にある木造建築物等は、その外壁及び軒裏で延焼のおそれのある部分を防火構造とし、これに附属する高さ2mを超える門又は塀で当該門又は塀が建築物の1階であるとした場合に延焼のおそれのある部分に該当する部分を不燃材料で造り、又はおおわなければならない。)


縁側からダイニング/キッチンを見る


玄関
玄関ドアに使われている古い硝子は施主が学生時代に住んでいた部屋にあったもので、何か記憶を残したいとの要望を玄関ドアに用いた。照明器具は施主が選ばれたもの。


ダイニング/リビングからキッチンを見る


右手前に玄関ドア、右奥の部屋は和室に

スッキリとした和室
奥には浴槽


振り返ってみたキッチン
スッキリとしたリンナイのガスコンロ


ダイニング/リビング
奥に続く縁側と庭(工事中)


2階へ
階段を上がった右側には寝室、正面にはトイレ、左側には子供部屋が2つ

2階階段スペースのトップライト
漆喰壁の陰影が美しい


寝室の扉も屋根型に
左上の小窓はトイレの窓。電気を付けると光るので、使用中であることが分かる


主寝室
切り妻屋根の形状をそのままに
間接照明が優しい


主寝室のドア
屋根の形状とドアが同じ山形に


子供部屋のドア 閉


子供部屋のドア 開


女の子の子供部屋はピンクに
色は施主が決められたそうです。


子供部屋のベランダ


金具はKAWAJUN、電気配線器具はJIMBO


フローリングはナラ材

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14 6月, 2013

川本敦史+川本まゆみ / mA-styleによる住宅「コヤノスミカ」

川本敦史+川本まゆみ / エムエースタイル建築計画による静岡県焼津市に竣工した住宅「コヤノスミカ」を見学してきました。

 延床面積83m2、木造2階建て。正面は南東向き。

 既存の母屋に隣接した増築というかたちで、若夫婦家族のために計画された。

 母屋との間に緩く庭を設け、ガラス張りの渡りで繋がる。 

 玄関は正面の引戸。反対側にも引戸が付いており建物の裏まで一直線に繋がる。建具はベイヒバ材。

 裏手も段差があるが同じ敷地。「地方では敷地が広く周囲に余裕があるので四方から見られることが多い。そのため裏側とはいえ手が抜けません。」と川本さん

 玄関を上がり渡りを振り返るときっちりシンメトリー。渡りの途中、両側は収納。

 見渡すと外部から見えた切り妻の意匠が室内に幾重にも連続していた。

 これらは単に意匠ではなくSPF材を構造用合板で挟んだ厚さ62mmのパネル状の小屋梁になる。仕上げにはラワンが張ってある。

 ワンルームの四角い空間の上に三角の空間が被さっているようなイメージだ。 

 ダイニングキッチン。 日々の料理や食事は基本母屋で行うのでキッチンは簡易な設えだ。

 この建物は母屋とは違う若夫婦の趣味や寛ぎの空間。友達を呼んで食事したり、絵を描いたりものを作ったり。

 どちらを向いてもシンメトリーな構成。 ここは奥さまの趣味スペース。
法規的にガラスは防火である必要はないそうだ。

 振り返って洗面スペース。 これらは一間間隔に設けた耐力壁の間を利用している。

 土間部分はご主人の趣味スペース。

 2階への階段は踏み板も手摺も片持ちだ。

 土間側から。

 職人さんにも一手間掛けてもらっている。 

 1階の床から約2.2m上がった2階は16m2ほどのロフトのようなスペース。基本母屋で寝るがこちらにも寝ることができる。正面に軒下に開く窓が見える。

 2階から。小屋裏と居室が異なる表情と異なる仕上げで別物のはずだが、互いの余白や気室が感じたことのない空間体験を生んでいる。






川本夫妻。 「新しい切り妻のかたち、小屋裏の使い方にチャレンジしました。若夫婦家族のための母屋とは違う空間ですが、母屋とつかず離れずの関係性を持たせ、空間の余白や隙間に人と生活を重ね合わせていくような連続性のある構成にしました。」

ちなみに取材前夜「第1回リネアタラ-ラ オーダーキッチン グランプリSHOW」でグランプリを受賞された。

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12 6月, 2013

Studio Visit:OMA NY

eMagazine

ワールドアーキテクツから毎週発行のeマガジン。世界中の建築設計事務所を訪れる「スタジオ訪問/Studio Visits」シリーズでは、オーク表参道のCOACHを設計されたことで話題の、レム・コールハース率いるOMAのニューヨーク事務所のパートナーを務める重松象平氏にお話を伺いました。オフィスの様子や、世界各地で進行中の最新プロジェクト、実現されなかったプロジェクト等々をeMagazineのエディター、ジョン・ヒルが紹介しています。

今回は特別にジャパン・アーキテクツでは、eマガジンで特集された興味深い記事をピックアップし、皆様にご拝読頂きたく翻訳致しました。

PDFをダウンロードする→ OMA NY STUDIO VISIT

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10 6月, 2013

河内一泰による住宅「HOUSE d」

河内一泰による世田谷区の住宅「HOUSE d」のオープンハウスに行ってきました。

 敷地面積110m2、建築面積55m2、延床面積114m2、木造2階建て。正面は北向き。

 ファサードは窯業系サイディング板(繊維強化セメント板)にウレタン塗装をしたもの。亜鉛メッキを施された大きな庇がつく。

 かなり広い玄関は絵を飾り、大きなガラスを介して街に開かれたような空間にするそうだ。居室との間は引戸を開閉する。

 玄関から一歩入ると総ステンレスのアイランドキッチンが。換気扇ダクトは3.6mの天井まで延びる。

 奥の南側がダイニング、その左がリビング。

 左上には上階が覗いている。そして柱=壁、梁=床が妙に良く見えるのは10cm程フランジ(出張った縁)が設けてあるからだ。

 こちらからだと建物の断面を見ているようだ。これがフランジ無しで単なる端面を現しにしているだけでは、こうもくっきりは見えないだろう。

 リビング側から見るとキッチンとの境には軽く仕切りがある。また床も3色に塗り分けられており、こうすることで1階はワンフロアだが用途毎がパーツのようにみえる。


 天井まで届く書棚。施主は出版関係のお仕事をされているということで本が多い。

 右の階段にも "断面" が。

 1.5階へ上がる途中の断面 。

 1.5階(踊り場)。こちにも書棚が。書棚に掛かるハシゴからはワイヤーの手摺子が下に延びておりこの位置で固定だ。
奥は小さな客間。背中側が子供室になる。

 客間。断面の向こうには水回りが見えるがカーテンが付くそうだ。

 踊り場の反対側、2段下がって子供室。

 子供室からは1階のキッチンやリビングがよく見える。上はガラスで仕切られた主寝室。

 踊り場から4部屋を見る。 梁は150mm、柱は120mmのラーチの集成材。床、壁、天井、パインやラワンの使い分けた合板が全て断面で見える。

 2階には主寝室と水回り。

 主寝室。左の子供室の上はロフト。

 断面はこのように。ハイサイドライトの向こうはバルコニー。

 ロフトから。


 水回り。トイレや浴室が後付けの箱のような設えだ。筆者が立っている階段からバルコニーに出られる。

 水回りから。

河内一泰さん。「以前から温めていたアイデアを実現できました。 まだ家具が搬入されていないのに物のある空間が既にあり、それらが断面図的に見えます。しかし実際に空間を移動するとそれぞれはレベルを変えながら全体的に繋がっていると感じられます。」

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