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01 6月, 2013

「松岡聡+田村裕希展/One More House, Please!」レポート

東京南青山のプリズミックギャラリーにて5月31日より始まる「松岡聡+田村裕希展/One More House, Please!」を見に行ってきました。
Satoshi Matsuoka & Yuki Tamura

 進行中の住宅プロジェクト3点を模型により紹介する展覧会。

 手前「日立の増築」は現在建て方が終了したところだ。

奥行きが60mもある旗竿敷地で、計画地周辺は店舗などの駐車場に囲まれている。右の母屋の増築というかたちになる。

 中を見ると左に三層のフロアと右に扇形の半螺旋階段が占めている。

 1階にDK、水回り、書斎。2階はリビング。その上に寝室を兼ねたロフト。空間の奥行きは2m程しかない!

 反対側は吹き抜けと考え、そこに大きな階段が挿入されているイメージだ。

 南西を向いた円弧状の壁にはリズミカルに開口を設け、ツタを生やしたり、テレビも設置する。

 埼玉に計画中の「小泉の住宅」。一見シンプルに見えるが建物の平面は角張った8の字型をしており、南北両側の凹んだところに大きな軒が架かり、軒下にはレベルの違うテラスが4つも突き出す。 



 鳥取で計画中の「鳥取の住宅」。 地面が空中に持ち上がったイメージ。2階には木々が根を張ることができる植生素材を敷き詰めるアイデア。

 左のアパートの外階段や、右の予測不能な空き地を避け思い切って2階レベルを5m以上に持ち上げると川の土手、さらには遠くの山並みまで望めるようになる。 

 1階からはうねるようにアプローチ階段が伸びている。
これから実施設計、そして施工見積が控えているので "予断を許さない" プロジェクトだ。



 二人が手掛けた「サイト-建築の配置図集」。世界中の名建築を思い切りズームアウトして見るとどんな周辺敷地が現れ、その建築設計の隠れた意図が見えてくる、という図集で今年学芸出版から刊行しされた。

松岡聡さん(左)、田村裕希さん(右)はSANAAで出会った後、2005年に事務所を共同設立した。「今回紹介する3つのプロジェクトは土地柄もお施主さんの要望も全く異なります。そこから生まれたアイデアも進行方法も異なります。それらの違いを見て戴きながら私たちの考えをご紹介します。」

【松岡聡+田村裕希展/One More House, Please!】
日時:2013年5月31日~2013年6月28日
場所:プリズミックギャラリー

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