萬代基介、中山英之 + 砂山太一、猪熊純の3組の建築家が「紙のかたち」をテーマに作品を制作。企画・ディレクションは中﨑隆司、グラフィック・会場構成は田久保彬。
2015年の「紙のかたち まるめる、かさねる、ひっぱる」に続く「紙のかたち」展シリーズの第2弾。
「ふわふわ」「ごろごろ」「じわじわ」という言葉が浮かぶそれぞれの表現を通して、新しい紙の可能性を探る。
〈ねり紙 - ふわふわ〉 萬代基介
紙を手で "ねる" ことで形を自由に作れる粘土のような紙。
和紙に細い針金が漉き込んである。(会場限定で1枚1,500円で販売もしている)
捻ったり、つまんだり、曲げたり、何かに押し当てて型を取ることもできる。
萬代基介さん「何でもできるので沢山作ってしまいました。会場にはサンプルもあるので実際にねってみてください。」
〈かみのいし - ごろごろ〉中山英之 + 砂山太一
紙の主な用途は印刷物とパッケージ。印刷と立体。それならば、と伝えるべき情報や、包むべき商品がない、ありふれた石をスキャンして印刷し、展開図を工夫して立体にしてみた。
6種類の石は高精細に撮影し、25面体に分解。それを組み立て可能なように展開図に落とし込んだ。
実際にスキャンした石はこんなにも小さい。
右は組み立てキットで、会場限定販売18,000円。
日常の中に石を置いてみた写真も。
中山英之さん(右)、 砂山太一さん(左)
「はじめイチゴなどフルーツも考えましたが、拡大すると単に大きなイチゴにしかなりません。でも石は拡大しても石のままなのが発見でした。」
〈光の残像 - じわじわ〉 猪熊純
紙を、光や時間といった物質ではないのもを表現するメディアとして捉えた。
感熱すると色がなくなる特殊塗料が塗られた紙でできた箱型の筒に蛍光灯が光る。
時間が経ち蛍光灯は消えるが、感熱した部分は光の残像のように残る。
それもやがて時間の経過と共に消えてゆき、元通り青くなる。
猪熊純さん(右)と、スタッフの長谷川駿さん。
「この照明に完成はなく、光の残像と、ゆっくりと変わる呼吸のような変化を楽しんでもらえればと思います。」
(※紹介した全ての作品は、出品者がその知的財産権を保有しており無断で模倣することはできません)
[Each designer retain the intellectual property rights in all the works introduced here. Reproduction or imitation of these works without written permission is strictly prohibited.]
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【紙のかたち展2 ふわふわ、ごろごろ、じわじわ】
会期:2017年10月6日〜12月1日
会場:株式会社竹尾 見本帖本店2F(千代田区神田錦町3-18-3)
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