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09 9月, 2019

フォスター+パートナーズによる「Apple 丸の内」


9月7日にオープンのフォスター+パートナーズによる「Apple 丸の内」を訪問。日本のApple直営店としては9店舗目となる。
東京駅目の前、三菱ビルの1〜2階。iPhoneやiPadを連想させるファサードが特徴的だ。
[Apple Marunouchi by Foster + Partners]


左右奥に少し見えるが、既存の三菱ビルのファサードからイメージされたデザイン。


ヴィトリン・スタイルと呼ぶショーケース状の開口は、アルミによって三次曲面の非常に凝った作り。窓際には竹が植栽されている。


国内のApple Storeで最大の面積をもつ店舗。1階はリテール。グリッド状の白い柱梁と、オークの什器と天井でシンプルだが暖かみのある表情を出している。


中央は吹き抜けになった「フォーラム」と呼ぶイベントスペースを設けた。右手には幅7mの6Kディスプレー。


回り階段は途中に支持のない塊感のあるデザイン。


踏面は研ぎ出し仕上げ。つい触りたくなる滑らかなステンレスの手摺。


2階は主にGenius Barのスペースで、8人掛けのテーブルが6台並ぶ。竹は2階まで伸びているのが見える。





【Apple 丸の内】
東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル


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15 2月, 2019

UDSによる「HAMACHO HOTEL」開業レポート

日本橋浜町の清州橋通りに2月15日にオープンする「HAMACHO HOTEL」内覧会に行ってきました。
ホテル・店舗・賃貸住宅からなる複合施設「HAMACHO HOTEL & APARTMENTS」のホテル部分である。安田不動産が「手しごと」と「緑」のみえる街、というコンセプトのもと進める街づくりプロジェクトのひとつ。UDSが建築デザイン監修と、ホテル企画・設計・運営を手がける。
建物の足元や各客室のバルコニーに緑をふんだんに取り入れており、国内外から訪れるゲストのみならず、浜町に住み、働く人々との交流と賑わいを生み、コミュニティを創出する場となることを目指す。


地下1階地上15階、RC造、敷地面積1,423m²。


ホテルの客室数は全170室。1階はダイニング&バーとチョコレートショップ、2階〜15階が客室という構成。


エントランス。
ホテルと賃貸住宅の共有エントランスであるが、1階のエレベーターホールでセキュリティーを設けている。建物全体の植栽はSOLSOが監修。




中に入ると、ロビーを中心に左手にダイニング&バー、右側にレセプションとエレベーターホールがある。ロゴマーク「H」はHAMACHOの頭文字で、佐藤卓が手掛けた。


まずはエレベータで15階へ。
最上階の15階にはテラス付の部屋が4室ある。


〈テラスルーム〉 40m²
床を下げることで生まれる立体的な室内空間と併設するテラスで広がりを感じられる空間。3室はこのタイプで宿泊料は30,000円〜。


松などの和テイストにローズマリーなどのミックスした植栽のテラス。 


バスルームからもグリーンをのぞむことができる。


<プレミアムテラスルーム> 45m²
こちらは1室のみの特別客室。乃村工藝社 A.N.D.による内装デザインで、古材やデニム生地のカーペットなど、他客室とは異なるテーストと遊び心のある設えとなっている。 パーティールームとしての使用を想定し、バーカウンターやターンテーブルが備わる。
宿泊料は35,000円〜。


テラスはアウトドアリビングのように東京の景色を眺めながら寛げる。


〈コーナーダブルルーム〉 25m²、12室(3階〜14階)
各フロアに1室しかない2面の開口でパノラマに街が広がる開放的な部屋。
宿泊料は13,000円〜。


13階でありながら窓から松の木が見える!(12階にしっかり固定されて植えられている) 


〈ダブルルーム for relax〉15m²、34室(3階〜14階)
窓際には、荷物を置いたり足を投げ出せる機能を持たせたベンチソファーが備わる。
宿泊料は11,000円〜。同じ広さでビジネスユースに適した「ダブルルーム for business」もある。


1階に降り、専用の階段で2階の「TOKYO CRAFT ROOM」へ。


柳原照弘氏をクリエイティブディレクターに展開する、クラフトの新しい価値を東京を経由して世界に広げるプロジェクトの拠点となる特別客室だ。日本各地の作り手と国内外のデザイナーをマッチングして完成したアイテムを、客室の一部とするコンセプト(アイテムによっては購入も可能)。78m²、宿泊料は50,000円〜。


開業時には2組のデザイナー(アムステルダムのデザインスタジオDe Intuïtiefabriekと、スウェーデンのインゲヤード・ローマン)によるアイテムがお目見え。年に数点新しいデザイナーの作品が追加されていく計画で、今夏にはCKRによるテーブルの発表が予定されている。


インゲヤード・ローマンによる有田焼のカップは各客室で楽しむことができる。


〈nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO〉1階
日本の手しごと×チョコレートをコンセプトにしたショップ。ガラス越しにチョコレートが出来上がっていく様子を眺めながら一息つけるカフェも併設。


ショコラティエがベトナムの契約農家など複数産地のカカオ豆の選定から行って作り上げるボンボンショコラ“ビーントゥーボンボン”や、カカオ豆の発酵度合いによる味の違いが楽しめる商品。


〈SESSiON〉1階
ブルーノート・ジャパンによる街のダイニング(食堂)をテーマにしたダイニング&バー。
デザインは乃村工藝社 A.N.D.が手掛けた。「セッション」には、国内外から訪れたホテルゲストのみならず、浜町に住まう人や働く人が集い、心地よいリズムや対話が生まれるような場所になって欲しいという思いが込められている。豚の角煮やコロッケなど親しみのあるメニューをプロの技でアレンジした食事を提供。


ホテルエントランスからダイニング&バーを見る。


「SESSiON」の外部エントランス。

「HAMACHO HOTEL」はデザインコンシャスでありながら気取らない親しみやすさがある。3月には良品計画が展開する国内初の「MUJI HOTEL GINZA」を開業させるUDS。今後も攻めの企画、設計、運営であたらしい文化やコミュニティーを創出していってくれそうだ。

【HAMACHO HOTEL】
企画・インテリアデザイン・建築デザイン監修:UDS/ the range design INC.
プレミアムテラスルームデザイン:乃村工藝社 A.N.D.
TOKYO CRAFT ROOM デザイン・クリエイティブディレクション:TERUHIRO YANAGIHARA STUDIO
植栽デザイン監修:DAISHIZEN SOLSO
アートワーク :トモル工房 / Spiralarts & Co. / ALL GOOD FLOWERS
設計・監理 :松田平田設計
運営 :UDS
所有者 :安田不動産
https://hamachohotel.jp/

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22 10月, 2018

永山祐子、藤本壮介、落合陽一らが参加の「DESIGNART TOKYO 2018」レポート

東京の街を会場にしたデザインとアートの祭典「デザイナート・トーキョー(DESIGNART TOKYO) 2018」が今年もスタートした。初開催となった昨年4万人を超える来場者を記録し話題となった本イベント。"Emotional Lifeー感動のある暮らし"をコンセプトに掲げ、渋谷・青山・六本木などのギャラリーやショップで前回の規模を上回る100を越えるエキシビジョンを展開する。


DESIGNART TOKYOの発起人チーム
「今年のDESIGNART TOKYOが見据えているのは2021年、そしてその先です」
開会式は、外交関係樹立150周年のパートナーカントリー スウェーデンの駐日大使の挨拶、Dezeen、Wallpaper、Financial Timesなど海外メディアの取材も入り国際色豊かな幕開けとなった。


南青山のエイベックスビルのアトリウム。フィーチャーアーティストに藤元明と永山祐子を起用し、大型インスタレーション「2021#Tokyo Scope」が出現。


PCV製の直径7m×17mの半球と円錐が組み合わさった雫型の鏡面バルーン。藤元氏が2016年より主催するアートプロジェクト「2021」を永山氏が東京という都市空間へ拡張するコンセプトである。

赤い線は、明治神宮、東京オリンピック1964レガシーや新国立競技場と行ったヘリテッジゾーンをもつ北西側と、六本木ヒルズやこれから大きく変化する豊洲のベイゾーンをもつ南東側、その2エリアを串刺すように通っている。

ビル正面から望むと、ファサード部の2、2、1と合わさって「2021」に見える仕組みだ。


オフィシャルなコラボレーションは初となるアーティストの藤元明、建築家の永山祐子夫妻。
「2つの重要なゾーンを結ぶ線上に位置するこの場所に置くことで、各々の場所に意識を広げてもらいたい。また2021に焦点を当てることで、オリンピック以降の東京の未来像に思いをはせるきっかけとなればと思います」

ほんの一部ではあるが、プレスツアーで訪れた選りすぐりの展示をいくつか紹介したい。


ベサン・ローラ・ウッド「ペリエ ジュエ ポップアップ・バー」/スパイラルカフェ
イギリス出身の気鋭アーティスト、Bethan Laura Woodがペリエ ジュエのために制作したアート作品「ハイパー ネイチャー(Hyper Nature)」。作品の一部となっているグラスホルダーは枝からの取り外しが可能。


空間デザインは松村和典が手掛けた。ウッドの作品にも用いられているグラデーションをプリントした紙製のオブジェを群生する植物に見立て空間構成している。

藤本壮介(CANADA GOOSE 千駄ヶ谷)
防寒力の高さとスタイリッシュなデザインで知られるダウンジャケットのブランドのために、普段はそれ自体を目にすることは少ないダウンを用いたショップウィンドウをデザイン。


グリッド状に等間隔で整列した2万7000個以上のダウンをレイヤー状に配置。照明によって空を舞う雲のような様々な移ろいを感じることができる。


落合陽一 「Silver Floats」/kolor
波源を形にした彫刻(メディアアート作品?)。定まらない波が鏡を作り、鏡は風景を歪めて波動に変える。

磁力を発生させ、その抵抗力で物体を浮かせ回転させている。

クラーソン・コイヴィスト・ルーネ(CKR)「House Art View」/TIME & STYLE MIDTOWN

CKRが7年前に手掛けたアートコレクターのための海辺の個人住宅「ヴィラ・ヴィードルンド」にインスパイアされ、日本の異なる地域とのコラボで製作した9つのプロダクトを展示。



「Bookends」
岐阜県関ヶ原町の大理石を用いたブックエンド。15cmの長さを1時間ほどかけてカットし、最後は人の手で磨いて仕上げた。


「Club chair」
静岡県浜松市にてアクリルを使って製作。接着の技術や小口面の処理など、細かなディテールに日本の職人の技が生きている。

邱柏文「HappierCafé」/東京ミッドタウン ガレリア3F
黒川紀章、ニューヨークの建築家ケビン・ケノンの事務所で勤務した経歴をもつ台湾出身の建築家、邱柏文(ジョニー・チウ)のインスタレーション「HappierCafé」と、台湾クリエーターたちの作品を同時にチェックすることができる。

「Oblik coffee stand」
コンクリートの穴のホールドでマグの高さに合わせた調整をすることが出来る。

HappierCaféのコンセプトを説明する邱柏文氏。「童心にかえったように好き放題に描いてください。展示終了後このシートを台湾に持ち帰り、『これが東京のハッピーだったよ』と公開する予定です」


AXISビルでは、4組中3組がミラノサローネ出展作品という質の高い若手デザイナーによる作品を集結。中庭やガーデンテラスといった屋外での展示も楽しめる。

沖津雄司「focus」/2F リビング・モチーフ AXISビル
モビール状に吊られたレンズで周囲の環境に焦点を当て、常に変化し続ける知覚空間を構築するインテリアオブジェ。
組み込まれた照明をONにすると異なる表情を見せる。


YOY「PAINT -Light-」/4F JIDAデザインミュージアム AXISビル
光のペンキで描いた絵画のような照明シリーズ。内部に配したLEDと、ペンキの軌跡をネガ印刷した透明シートによってペンキのかすれや筆を忠実に再現している。

「SUNDIAL」
壁掛け時計。分針を棒、時針を棒の影に見立てた日時計のような壁掛け時計。影を印刷した文字盤全体が回転し、平面の中で棒とその影が追いかけっこしているような印象をつくっている。


LITHUANIA: CREATIVE & CONTEMPORARY/BROADBEAN
リトアニアの気鋭のコンセプトアーティストや工芸職人等の作品を紹介。


ヨリタ・ヴァイトクーテによる「命の土」

板坂諭「Neba Chair」フレッドペリーショップ東京
森林が抱える問題、環境の問題、経済格差の問題など幅広いテーマを身近な椅子で表現。

板坂諭 「ブラウン管の残像」/フレッドペリーショップ東京
ブラウン管が処理される際に生成されるガラスの塊でつくった光のオブジェ。大量消費社会とモノの伝搬。

鹿児島睦「穂高」/HIDA 東京ミッドタウン店
穂高誕生50周年を記念し、鹿児島睦によるファブリックやプロダクトを展示している。「おばあちゃんの家に遊びに行ったような、暖かくて懐かしい感じや、流行を追うのではなくウィリアムモリスのように永く愛される手仕事感のある良いものを目指しました」


関連トークも充実。10月28日に開催されるHOME-FOR-ALL主催の「みんなの家、その先へ 2018」には、伊東豊雄、妹島和世、アストリッド・クライン、マーク・ダイサム、藤森泰司、千葉学、アトリエ・ワン、槻橋修が登壇する。開催にあわせて、槇文彦、藤本壮介、名和晃平、清川あさみなどの建築家やアーティスト23名が参加するチャリティーオークションも開催される。

展示されているアートとデザインはすべて基本"買うことができる"という特徴をもつDESIGNART TOKYO。今年は買い物欲を満たしながらチャリティーにも貢献できる。


【DESIGNART TOKYO 2018】
会期/10月19日(金)~28日(日)
開催エリア/表参道・外苑前、原宿・明治神宮前、渋谷・恵比寿、代官山・中目黒、六本木・広尾など
詳細:http://designart.jp/


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