出原賢一 + 中村和基/レベルアーキテクツ (Kenichi Izuhara + Kazuki Nakamura / LEVEL Architects) による中野区の「沼袋の住宅」を見学してきました。場所は中央線中野駅から10分程の住宅地。
防火地域のため耐火木造と比較検討しRC造を選んだ。
外断熱が施され、外壁はブラウンのジョリパットで仕上げられている。
駐車場は所有の車MINIがぴったり納まるぎりぎりサイズ。駐車すると動線が塞がれるため横に開口を設け、玄関も引戸になっている。
玄関を入ると直線的な構成の中に曲線も見え、柔らかさを演出している。
左手前から書斎、水回り。右側には収納が並ぶ。
水回り。玄関ホールに見えた円い壁はこの部分だ。
2階LDK。
施主は室内に打ち放しのコンクリート壁と木の質感を望んだので、外断熱になり、材質感のある家具や床(オーク)に加え、左壁面は杉板型枠を使用。
ダイニングテーブルは置かず、カウンターキッチンで食事。
(ペンダントライトのケーブル長さは調整前)
隣家が迫るため両壁面の開口はハイサイドに。
バルコニーは “使える広さ” になるよう、開口左側の縁を室内に引き込んでいる。
これでテーブルと椅子を出してちょっとした楽しみに使えるようになった。
3階へ。
3階は右側にトイレ、子供室、主寝室と続く。
振り返ると物干し用のバルコニーへの開口があるが、北側斜線の影響で小さな開口に。
主寝室。3階もハイサイドライトで設えた。正面の開口は非常進入口も兼ねる。
クローゼットは設けずに収納を設置することになる。右はベッドボードのニッチ。
出原賢一さん(左)と中村和基さん。「コンパクトな住宅のため、壁や開口の位置が少し変わるだけで他に影響が出てくる要素が多く、随所に工夫や細かな検討が必要でした。そんな中、手間を掛けた仕上げにより狭小住宅とは思えないような素材感のある雰囲気を出せたのではないでしょうか。」
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