スイスのデザイン事務所Atelier Oi(アトリエオイ)の創設メンバーであるパトリック・レイモンド氏の来日に伴いトークショーが開催された。
アトリエオイは1991年にパトリックさんを含め3人でスタートした事務所。現在40人程のスタッフが在籍し、それぞれ建築、インテリア、インスタレーション、グラフィックと様々なデザインを担当している。アトリエオイの「オイ」はロシア語のトロイカ=3頭立ての馬車からきている。3人で独立して作った事務所であり「私たちが一番大事なのはチーム」と言う事務所に相応しい名前。
芦沢啓治さん。「アトリエオイとは2006年から日本のプロジェクトのローカルアーキテクトとして関わっていて、彼らの見事な仕事のスタイルとプロセスは自分だけでなく他の人にも役立つはず。是非この場で皆にシェアしたいと思いました。」
この日空港から駆けつけてくれたパトリックさん。
「素材について考えることはとても大事。私たちの事務所では、素材が到着した時は必ずスタッフ全員が集まりいつも魚市場のような光景になります。」
「素材について考えることはとても大事。私たちの事務所では、素材が到着した時は必ずスタッフ全員が集まりいつも魚市場のような光景になります。」
同じコンセプトであっても異なるマテリアルを用いることで、多様なデザインへと展開させていく手法が特徴的なアトリエオイ。美術作品が建物のファサードに、それがグラフィックデザインになり、オートクチュールのコンセプトデザインへと変化していく一連の流れなどを小気味よくスライドで見せていった。
その他にもシナリオ、エピソードなどから考案されたプロジェクトも多数紹介。こちらはアラブの男性のターバンから発想を得た家具。
鉄道トンネルを掘削して出てきた材を使って欲しいと依頼されデザインしたトンネル資料館。
アトリエオイの事務所は、スイスの人口僅か4000人の村に在る。自らが外に出て何かをしなくてはいけない環境に魅力を感じているそうだ。「移動することは大事。You must move!」
そして「20年デザインし続けていて言えることは、作品づくりにはユーモアは欠かせない」と締めくくった。
2014年のスイス・日本国交樹立150周年記念の企画のために来日したパトリックさん。アトリエオイを始めとするスイスデザインに出会える貴重な機会になりそうだ。そして「20年デザインし続けていて言えることは、作品づくりにはユーモアは欠かせない」と締めくくった。
会場となったのは隈研吾さんなど有名建築家の家具制作を手掛けることで知られる、スタジオアナグラムの事務所併設ショップ。お気に入りの椅子を見つけて座れる居心地の良いトークイベントとなった。
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