敷地の傾斜に沿うように立ち上がった三角形は、パタパタと何度も折れ曲がりながら反対側に着地する。
敷地の片隅には直径が1m以上もある石が。前の所有者が据えた石と思われるが「ご神体のように鎮座していたので動かさずに利用した」と廣部さん。月見台にぴったりだ。
雨落としはデッキを円く切り抜き、地面には石の色まで変えて並べる凝りよう。
玄関アプローチ。
玄関を入ると意外な円筒が出迎える。
近づくと動線が狭まり、足元からちらりと外光が差し込む。
右に折れると景色が見え始めるが、上部からの圧迫で全体はまだ見えない。
DKを抜けるとようやく開放され眼前に東京湾が広がる。
裏山に登って俯瞰すると、緑に包まれるような敷地がよく分かる。海岸まで200m程で、東京湾を挟んで対岸に横須賀の突端が見え、夕日が沈む。空気が澄んでいると富士山も望める。この景色を室内に取り込むのだ。
リビングから全体を見る。DKの上に寝室。右奥に水回り。
大工さんにはかなり頑張ってもらったと想像される。眠り目地で施工することでダイナミックな面構成がより強調された。「素朴な素材で」というクライアントの要望から室内はシナベニアを選択。
水回り。
窓の外に見える石組みも元からあった位置で利用。
キッチンと一体になった御影石のダイニングテーブルは、外殻を構成する三角形と対比させるように有機的なデザイン(キッチンハウス製)。
玄関から見えた円筒(半円)の中はトイレと収納。弧を描く引戸に注目。
円筒の裏側はゲストルーム。
2階へ。手摺も三角形。
2階は寝室だが、今のところリクライニングチェアだけが置いてある。
2階からも景色が眺められるよう要望があった。
バルコニーに出ると庇の内側にまで張られたガルバリウム鋼板が見えるが、手間の掛かる施工が成されている。
廣部剛司さん。「クライアントからは景色を眺められることはもちろん、"見たこともない建築を” と求められました。」「力強く自律する外殻を、三角形の面を連続させながら構成し、内部で必要なボリュームや敷地での佇まいと合わせ検討していくうちに、地面にゴロンと置かれた巻き貝のような雰囲気になりました。」
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