自由が丘にオープンした、永山祐子建築設計による「also Soup Stock Tokyo」の内覧会に行ってきました。
ビルのオーナーは左のオクズミビルのオーナーでもある奥角氏。自由が丘の街並みを良くするために尽力している商店会の重鎮だ。今回このテナント募集にあたって、自由が丘の街づくりに貢献してもらえる事業プロポーザルの形を取り、Soup Stock Tokyo(=スマイルズ)が選定され、建築設計は永山さんに声が掛かったというわけだ。
街並みと一体となるよう全面ガラスと、建物の角を全開にできるので2つの通りを繋ぐ空地のような存在で、角をショートカットするのに使われてしまいそうなほど風通しが良い。
2階も吹き抜け。通常は12席のテーブル席と、奥の半個室に5人ほど掛けられる。テーブルはオリジナルで、椅子はマルニ木工。
今回大切したのは「肌理(きめ)」だという永山さん。大きく見ればファサードのフレームは街の肌理。内壁には特殊塗装によるテクスチャーで肌理を表現。
サッシュのグレーは微妙に濃度が異なる。色彩的にも単色で滑らかにし過ぎない肌理細かさ。
客席を多く取ることより気積を多く取り、ゆったりと開放的な空間づくりを優先した。
隣のオクズミビルの外壁は一部を白く塗り直し、プロジェクターのスクリーン代わりにし、何かのイベントで使えるようにもしてみた。1階から3階までそれぞれフロアの性格が異なっている。来る度に違うフロアに座って楽しめるのだ。
永山祐子さんと、スマイルズ代表・遠山正道さん。「自由が丘の魅力は皆が心地良く感じるヒューマンスケールにあると思います。ファサードのフレームは住宅の窓っぽいが少し大きい曖昧なスケール感にしています。窓の大きさ開き方も含め細かな振る舞いがこのお店の大切な要素として慎重に検討しました。」と永山さん
「お酒とそれに合うメニューをお出しする、スープストックトーキョーの新しいチャレンジです。夜の自由が丘の表情が少し変わる切っ掛けになるといいですね。」と遠山さん。
【also Soup Stock Tokyo】
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