京浜東北線大井町駅から10分程の場所。
周辺は古くからの住宅が密集しながら建ち並ぶ。
グレーの部分を構造体のコアにして中に水回りやバルコニーを設け、白い部分を居室にして両側のコアで支えるような構成だ。
通り側の1号室。外観で見えたコアのグレーは、室内ではOSBをグレーに塗装した仕上げで連続しさせた。コアの中にはキッチンが納まるのが見える。
床はモルタル仕上げ。
3住戸のうち一番南向きの開口が広く、アプローチとの接触も多い。
2階。天井から十字型の木製フレームが吊り下がっているが、ここにカーテンを取り付けて空間を仕切っても良いし、インテリアの手がかりとして活用しても良い、というアイデア次第で使い方が広がる自由なフレーム。
奥に見えたコアの中は小さなスペースになっており、シングルベッドが納まるくらいの大きさなので、寝室、ワーキングスペース、クローゼットにしても良いユーティリティースペースだ。
横のドアを開けるとバルコニー。開口の先には昭和の風景が。
"L字の角” 部分。コアは扇型に配置されている。
2号室。台形の平面で奥に向かって広がっている。奥の角は敷地に坪庭的にスペースを取っているので、外構の壁に光が反射し室内に光を導いている。
3号室。西向きなので一日の多くは間接光の優しい光が差し込む。
コアは各室様々なリズムで開口している。
賃料は1号室が55m2で¥175,000とのこと。
河野有悟さん。「 "4つのコアに支えられた3つの住戸” というイメージです。密集した住宅地の地域性を投影したような、新しくも違和感がないようにしました。こちらで住まい方を決めるのではなく、自由でニュートラルな生活空間になるよう心掛けました。」
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※この作品の模型が見られます。
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