田井勝馬(田井勝馬建築設計工房)による横浜の二世帯住宅「下永谷の家」を見学してきました。
二世帯が住まう母屋の建て替えと、さらに離れを増築した。
二世帯が住まう母屋の建て替えと、さらに離れを増築した。
母屋:敷地面積806m2、延床面積403m2。離れ:敷地面積304m2、延床面積70m2。
この地に古くからある旧家で、年に何度かは親戚一同が数十人が集まる本家。二代前が建てた母屋が老朽化したため建て替えた。
この地に古くからある旧家で、年に何度かは親戚一同が数十人が集まる本家。二代前が建てた母屋が老朽化したため建て替えた。
アプローチを上ってもなかなか建物が見えてこない。
エントランス。杉板型枠の重厚なRC壁が外からそのまま屋内に連続している。右手には4帖ほどもあるシューズクローゼット。
前述したように親戚が集まるときは30〜40人になるため、このサイズの玄関や大型のシューズクローゼットが必要になるのだ。
前述したように親戚が集まるときは30〜40人になるため、このサイズの玄関や大型のシューズクローゼットが必要になるのだ。
玄関から左を向くと、たっぷりの気積を持つエントランスホール。応接間、リビングと続く。
一階が施主である親世帯、2階が子世帯。
一階が施主である親世帯、2階が子世帯。
応接間は客を通すための屋敷には欠かせない要素。
リビングダイニング。大人数用のダイニングテーブルが2〜3台置けるよう、広さは約55m2ある。
折上げ天井に間接照明、天井・床共にチークで仕上げ、本家としての格式も大切にした。
折上げ天井に間接照明、天井・床共にチークで仕上げ、本家としての格式も大切にした。
ガラス引戸は8枚。両側に寄せることができる。
庭には大きくデッキテラスを設けBBQなどもできるようにした。その幅13m。
左奥に1.5mほどの高低差をもって離れが見える。
左奥に1.5mほどの高低差をもって離れが見える。
掘り下げのリビングに低めの作り付けソファーに腰を下ろすと、折上げ天井も相まってさらに空間が広く感じられる。
2階の子世帯へ。
子世帯は中央に家具を配置し、左にLDK。右に廊下を挟んで個室や水回り、クローゼットが一直線に並ぶ。
手前からリビング、ダイニング、キッチンエリアと連続するワンルームのLDK。
正にアイランドキッチン。ミーレのIHを選択。
開口の幅は約20m。
開口の幅は約20m。
1階はRC造だが、2階は鉄骨造。鉄骨の柱に寄せ棟の屋根をフワッと乗せたような格好だ。
田井勝馬さん。「家督を継いだお施主さんの強い意志を感じる住宅です。ここには次の世代と、さらに次の世代、つまり親子そして孫へ三代100年住まうことができるよう計画しました。」
【下永谷の家】
設計監理:田井勝馬建築設計工房(田井勝馬、柏原創)
構造設計:野村基建築構造設計
照明設計:リップルデザイン
施工:キクシマ
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