工学院大学創立125周年記念事業の一つとして進められていた「八王子キャンパス総合教育棟」が竣工。設計を担当したのは2009年の公募プロポーザルで最優秀案を受賞した千葉学建築計画事務所 (Chiba Manabu Architects)。
地下1階、地上4階建て。東西南北に大小4棟がある。バリアフリー、省エネ、免震に優れた構造を採用した建物。
開放的で広々とした広場のあるEast棟。斜面地に建つキャンパスであり、なかなか平地の広場のようなものが無いということからサイズや用途の異なるトータル4つの広場をきちんと作ることが一つのテーマになっている。
East棟1階ポーチ
パサージュ。千葉事務所内で「パンダの目」と呼ばれる特徴的なファサード。いろいろな大きさの部屋があるというのが表れている。
ルーフテラス。学生が自由にくつろげる場所であり、海外からレクチャーなどがある際には簡単なレセプションもできる。コンペ段階では屋上緑化にする予定だった。
ルーフテラスから見えるテラス。
North棟にある大講義室
このようなラウンジが至る所に配されている。
小さい部屋は使い方も変わりうるだろうということで家具はすべて可動式。廊下側も開け閉めできるような木製の建具を用いている。厳しい予算であったそうだが、家具などは許される範囲で選定し部屋ごとに色調を微妙に変え違う雰囲気に。
講義室からは向かい側の講義室が見える。そのためどこで何が行われているかというのが何となく垣間見られるような関係になっている。
空調椅子を使った教室も。実際に座ると背もたれがひんやり冷たい。冬場は温かくなる。
各棟で階高が変わっているため、棟を繋ぐブリッジで階高の調整をしている。
サイン計画と折板スクリーンは野老朝雄さんによるもの。
千葉学さん。「設計を進めていく中で、なるべくこれを身近な教材にしようという想いが強くなり、例えば素材の使い方、建物の開口部のあり方など一つ一つ意味のあるものになるように設計しました。建築自体がそのままの教材として活かされていけば嬉しいです。」
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