西田司+中川エリカ/オンデザイン (Osamu Nishida / on design) による週末住宅「村、その地図の描き方」の内覧会に行ってきました。横須賀市の相模湾側、三浦半島の中程の場所。
敷地面積649m2、建築面積107m2、延床面積101m2。色々な箱のような棟がいくつもランダムに建つ不思議な建築だ。
ハコは用途毎に建っているようだ。左の一番大きなハコはキッチンとリビングと玄関、その上は寝室、右は和室の客間、さらに右はトイレと浴室といった具合だ。
それぞれのファサードにはレンガが使われているが、これらは他の建築で使うために作られた余剰品をエコ利用している。中には大田区立体育館や、とらやで使われたものも混ざっている。
内覧者に配布されたのは "村 案内マップ"。通った順序を線で書き込んでもらい見学者の動線の違いを楽しむ。最後に西田さん自らiPhoneで撮影していた。
上記図、筆者の動線では分かりにくいため、色々なところから入れるのだが当記事では玄関から入って分かりやすい順路で紹介します。まず中央のピロティのような隙間に入る。
階段を上がるとハコ同志は渡り廊下で繋がっている。
"土間"と名付けられている玄関ホールのハコ。
"山脈ラウンジ"。玄関のハコから一度外に出て階段を上がると寝室。
寝室からバルコニーに出られる。遠くに江ノ島も見え、晴れていれば富士山も見えるそうだ。
バルコニーから寝室のハコと、登ってきた階段を見下ろす。
玄関まで降りてリビングへ。玄関からは右上からも、左下からも入ることができる。
奥のキッチンの床に敷かれているのは、かつてオンデザインの作品で使われたレンガ。工場の倉庫で眠っていたもの。
初めの渡り廊下へ戻り、他のハコへ移動してみる。
"富士山ラウンジ" は和室。
浴室。階段で外に出入りできる。
次はどこに行こうかと庭を見回す。畑や洗い出し仕上げされたシンクが見える。また百葉箱のような小さなハコが点在しているのが見える。
小さなハコの中も用途毎に分けられた倉庫。これは "外電球備品庫"。
"イス倉庫"。その他 "苗とホースの倉庫" や "じょうろと植木鉢の倉庫" など10個ほどある。
母屋的なハコ群から離れた場所にある "江ノ島ラウンジ"。
江ノ島を独り占めできる書斎。
"江ノ島ラウンジ" からは、 "江ノ島ブリッヂ" を渡って "江ノ島デッキ" へ出られる。美しい夕日が見られそうだ。
"江ノ島デッキ" から振り返る。 敷地周辺は市街化調整区域に指定されており、20年前この敷地を含め4区画だけが宅地開発を許可されたそうだ。
敷地の一番奥に位置する "村デッキ" から。
西田司さんと中川エリカさん。「東京に住む施主は、都市の不足を充足する場所を求められました。そこで普段平面図と呼んでいるものを地図とよび、敷地全体を白地図に見立てながらどこで何をしたいかを伺い、設計者が決めたのではない用途と動線が生まれました。それを元に敷地環境全体を生活エリアとして捉え、そこに立体的な建築物を配し、出来るだけ外を感じられるように表現してこのようなものが生まれました。」
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