河内一泰による千葉市の住宅「アパートメント - ハウス」の内覧会に行ってきました。蘇我駅より徒歩10分程の場所。[Apartment - House by Kazuyasu Kochi]
8住戸のワンルームが入っていた築20数年のアパートで、これを専用住宅としてリノベーションするというとても珍しいプロジェクトだ。
玄関を入るとラーチ合板が台形に切り抜かれ、鮮やかなブルーが目に入る。
部屋へ入ると驚きの空間が待っていた。
8住戸を構成していた壁、梁、柱をくり抜き、大きな吹き抜け空間を造った。その周囲に各スペースが配置されている。(もちろん新たに構造は追加している)
フレームの一辺を動かし少しでもプランを変えると、断面の交点が複数動いてくるので、CADがなければとても設計できなかったそうだ。
縦方向の線で仕切られた空間が見えるが、この幅は以前のアパート1住戸の幅の名残だ。
くり抜かれた空間には表情豊かな開口や壁が生まれ、立ち位置が少しずれるだけで見え方が大きく変わってくる。
基本大きなワンルームで、書斎、テレビスペース、読書スペース、キッチンなどが何となく仕切られている。
延べ床は198m2あったが177m2まで減築した。それでも家族4人の住まいとしてはかなり余裕が有り、様々なスペースがある。
DKと左は収納。
読書室。隣には防音されたピアノ室がある。
キッチン後ろの水回りからはこのように見える。
水回り。
2階へ上がるとフリースペース。2階は吹き抜けをU字型に囲むようレイアウトされている。
左に主寝室、収納、廊下、サンルームと続く。右に行くと子供室1、収納+廊下、フリースペース2、子供室2と続く。階段は2箇所設けてあるので回遊できる。
収納。
廊下。
サンルームへ入り振り返る。引越が済んで2週間、ご主人はまだ1回しかいったことがないスペースもあるとか。それほど多様なスペースが計画されている。
インナーバルコニーがいくつか設えてあり、ここからは下に玄関、向かいに子供室2がちらりと覗く。
廊下から見下ろすと、写真のコラージュのように見えるが1枚の写真だ。
子供室1。突き当たりにもう一つの子供室が見える。
収納+廊下
子供室2。主寝室と、ピアノ室以外は全て吹き抜けに向かって大小の開口が設けてあるのが分かった。
河内一泰さん。「今までの作品でワンルーム空間、或いは大きな空間がどうしたら密度が上がるかを検討し、断面を見せることでそれを実現してきました。繋げること、分けることを意識しながら、ここでは色彩をも取り入れ断面と線を強調し、さらに高密度で表情豊かな空間にできました。」
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