5月25日から6月1日まで開催の「竹尾ペーパーショウ 2014」の内覧会に行ってきました。
1965年よりはじまり47回目の今年は、2011年以来の開催で、企画・構成には原研哉/日本デザインセンター原デザイン研究所が10年ぶりに担当した。
1965年よりはじまり47回目の今年は、2011年以来の開催で、企画・構成には原研哉/日本デザインセンター原デザイン研究所が10年ぶりに担当した。
[TAKEO PAPER SHOW 2014]
“Creation” と “Collection” 大きく2部構成になっている。
“紙の肖像” 上田義彦(写真家)撮影による、竹尾の紙の写真が壁面に。
“ひとつながりの糸” トラフ建築設計事務所
“てまり” という紙を使い、紙にすき込まれた糸が紙の中では自由曲線を描き、外へ開放されると直線的な幾何学模様を描きながら、対極的な領域を1本の糸が繊細なストーリーを表現している。
禿真哉さん(左)と、鈴野浩一さん。
“コントロール” 中村竜治(建築家)
紙は曖昧なディテールを許容してくれる性質があるが、それを厳密にコントロールすると紙らしさはなくなっていくのだろうか、そしてそれを構造物に見立てるとどんな風景が生まれるのかという試み。
極細のリング状に切り抜いた紙を交差させながら立ち上げてある。組み立てには3週間ほど要したそうだ。
“スプリング” 石上純也(建築家)
小さな新芽が大地に顔を出している日常の風景を白い紙の模型に。遠目には何もないように見えるが近づくと無数の新芽が見えてくる。
わずか5mmの高さの「新芽」を、幅1.5mの紙にいくつかのパターンで帯状に切り抜き、それを12,000枚重ねてある。
“I HATE U” は大体見えるが、“I LOVE U” は紙裏側の反射を利用しうっすらと見えるのがお分かりだろうか(上の写真)。
“紙・人・紙” 寄藤文平(アートディレクター)
“紙の飛行体” 三澤遙(デザイナー)
最近は高精細なレーザーカッターで繊細な造形が可能だ。
“チョコレートの帽子” 原研哉(グラフィックデザイナー)
半透明の物体が半透明の影を落としている。作品の直径は3cm程だ。
原研哉さん。夢で見たイメージを忘れないようにスケッチしておいたものたち。通常そういったものは実現しないが、微細なレーザーカット技術の進歩で実現した。
繊細な作品が並ぶ今回のペーパーショウでは美術品を見るような姿の観覧者が印象的だ。
“Collection” では紙による現象を、ものや作例を通して、紙が担ってきた価値を共有できる展示内容。
特別なマカロンケーキのためのパッケージ。
角砂糖の包み紙。などなど...
“Tone of Gravity”、“舌本”、“紙岩/paper reef” は豊田啓介/noiz architectsによる、竹尾の新商品を使った作品。
ここ3年の間に発売された新商品を実際に手にとって、1冊のカタログにできるコーナー。
各紙には趣向を凝らした仕掛がしてあるので是非1冊持ち帰っていただきたい。
【竹尾ペーパーショウ 2014】
会期:2014年5月25日(火)〜 6月1日(日)
場所:TOLOT/heuristic SHINONOME(トロット/ヒューリスティック東雲)
詳細:www.takeopapershow.com
会期:2014年5月25日(火)〜 6月1日(日)
場所:TOLOT/heuristic SHINONOME(トロット/ヒューリスティック東雲)
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